泉の広場を上がってすぐの吉野家は、私たちにとってギルガメッシュの酒場みたいなものだった
2010-03-20
1999年の7月の末だったと思う
まだノストラダムスさんが、ネタとして賞味期限内から消費期限ギリギリにかわる、夏のある日
私は大学生活で最初の長期休暇、バイトの合間に梅田のまんだらけという店に逝ってみることにした
まんだらけは、漫画の古書やアニメグッズを大量に取り扱っているお店
当時から、ヲタクだった私にとって、大阪の梅田にあるまんだらけは、聖地みたいな存在だった
今は、アメリカ村のビルに移転した、なんば店が出来る前で、コインロッカーに手荷物を入れさせて、万引きを防いでいた時代だ
当時、京都から梅田まで電車で移動し、地下街の泉の広場という場所から、階段で地上に出て、商店街の中にある店舗までいくのが、迷わないルートとして、自分の中で確立していた
お金なんか、たいしてもっていないから、月に2回も逝ければいい方で、あの暑い日はバイト代が多めに入り、浮かれていたのを覚えている
そ