憧れの従姉 ~佐藤寛子~
2007-02-09
271 :淫蜜蜂 ◆nRK.xkbeK2 :sage :2006/09/02(土) 21:33:51 (p)ID:G3HRtdZy0(10)
憧れの従姉 ~佐藤寛子~
学校を出た時、空はずっしりと重い暗雲の塊に覆われていた。さっきまで雲ひとつなく、夏一番の陽光が照りつけていたというのに、この急激な天候の変化はどうしたのだろう。
なんだか雨がきそうだな…。
空を見上げながらバス停へ向かおうとした雅樹の頬に、ぽつりと雫が当たった。
あれれ、もう降ってきやがった…。
急いで商店の軒下に飛び込み、鞄から折畳みの傘を取り出した。その途端、大粒の雨がものすごい勢いで落ちてきた。
雨粒は、そのまま舗道のアスファルトにぶち当たると、激しい音を立てて大きく四方に跳ねる。さっきまで真夏の陽射しをいっぱいに受け、溶けて柔らかくなっていたアスファルトは、瞬く間に一面