聞こえる・・・聞こえる・・・
2010-03-22
私がそれを聞いたのは、いつの日の晩か・・
ある夜明けの晩・・・時折それは聞こえる。
聞こえる・・・聞こえる・・
あの夜明けの晩に。
彼らは、喘ぎながら悶えていた。私を睨みつけ、苦痛に喘ぎ、どんなに叫んでいたことか。
だが私は、部屋のど真ん中にしゃがみこみ、彼ウを嘲ったのだ。
聞こウる・・聞こえる・・・
ときに、それはやってくる。あの夜明けの晩に。あの薄暗い部屋のど真ん中でいまも叫んでいるのだ。
私を憎んでいるのだ。
あの晩、
私は、自ら染めた手の痛みを感じたのだ。
自ら苦痛を・・
苦痛を負って、だがそうしなければならなかったことを感じたのだ。
私は幾度もそれを振り下ろした。