一目惚れ
2004-07-24
あの夜、僕の身に起きた出来事は、3年たった今でも忘れることができません。
あれは、まだ僕が大学に通っていたときの出来事です。
夏休みになり、毎日バイトに明け暮れていました。
その日も夜の10時くらいまで働いていました。
その日は風が気持ちよくて、
たまには少し散歩がてらに歩こうと思い、
いつもとは違う遠回りの道を歩いて帰りました。
そこには大学の女子寮があり、何気なく中を覗いていました。
夏休み中で誰もいないらしく、
玄関の明かりだけで、部屋はどれも真っ暗でした。
そのとき、何かが動く気配がした。
一階の左から3つ目の部屋のカーテンがゆらゆらと揺れている。
暗闇に目を凝らしてみると、誰かがこっちを伺っているようだった。
背が高い女の子らしく、垣根越しに姿が見えた。
カーテンの影から体の半分だけこちらに見せていた。
夜遅くに女子寮の中をうかがう、怪しい男を見てうろたえてい