夏の日
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今日は、従妹の事を話そうと思う。
従妹と初めて会ったのは、自分が小学4年生の時、従妹が2歳の時だ。
自分はお盆の帰省の時期のため、一足先に親戚の家に向かった。
行くまでに、従妹がいるという事は聞いていたので会うのが楽しみだった。
家に着いて親戚と挨拶をする。その時にこちらを見ているひとりの女の子がいた。その子が、
まさしく従妹だ。従妹は聞くところによると人見知りが激しいらしく、1時間もしないと知らない
人とは話せないそうだ。それを知っていた自分は、従妹に軽く目配せをして、寝室に向かう。
あらかじめ布団は用意されていた。「暑い暑い」と思いながら、クーラーの効いた部屋でこの年も
激闘で熱戦を繰り広げている、高校球児の戦いを見ながら、ぼーっとしていた。
そうする事何十分か。廊下の方からドタドタと足音がする。「どうせ、従妹が走り回ってんだろ」
とか思う。しかし、その足音とやらはどんどんこ