昆虫採集の女 2

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 二十歳を過ぎたころから何気にあきらめムードの二人。
 捕虫網を持って、春の野山に蝶を追って童心に帰っていると、蝶ならぬ男を発見してしまいました。
 しかも、右手がキョドッている。
 「おじさんなにやってるの」
 ひろみさんが言い終わらないうちに男は体をのけぞらせしばらく呆然と立ちすくんでいました。
 私も少しからだが汗ばんできました。
 「なんかエッチなにおいがするよね」
 そばには大きな栗の木があって白い花を咲かせていました。
 「栗の花のにおいって、男の人のあれのにおいそっくりだよね」
 『ひろみちゃんは知ってるんだね』

 「何だね君らは」
 車に戻ってきたお父さん。
 『そっちこそなんだ。なにやってたんだ』
 「作業着着て虫取り網もって昆虫採集でもしてるのか」
 「そ、そーなんですよ」
 なぜか動揺した様子のひろみさん。
 男はさっきからひろみさんの巨乳をチラ見しています。


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