母の作ったご飯

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2008-09-13

私が8歳で、弟が5歳の頃の話です。 
当時、母が病気で入院してしまい、父は単身赴任中であることから、 
私達は祖母(父方)の家に預けられておりました。 
母や私達を嫌っていた祖母は、朝から夜遅くまで舞踊のお稽古に行き、 
私達の世話は一切しませんでした。そこで、私達はいつも近所に住む 
Aさんという人のいいかたの家でご飯をいただいておりました。 
ある日、母が一日だけの許可をもらって退院してきました。 
本当は体がとてもきつかっただろうに、母は甘えつく私達を何回も 
抱っこしてくれました。 
夜は、三人で歌いながらハンバーグをこねて作りました。 
「今日はお母さんが帰ってきたから、ご飯はお家で食べます!」 
Aさんの家に挨拶に行った時の弟の、何か誇らしげな表情を見て 
嬉しくなった私は、その紅潮した頬っぺたに何度も自分の頬っ

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