海を見たくて
2009-12-13
ある日、母親と『久しぶりに海を見たくない?』と、話をしていると母親は乗り気で、「父さんに言ってみるね」と言っていた。
金曜日の夜に母親が「今から海を見に行かない?私、一度で良いから朝日が昇る所を見たいんだけど?」と、父親に楽しげに言うと、父親は面倒くさそうな顔で「行きたければ、お前達で行ったらどうだ・・・」と返して来た。
その言葉で多少、ムッとした母親は俺に「○○、支度しなさい!今から二人で行くわよ!」と、そそくさと準備を始めた。
車は母親が使っている軽自動車で、22時ぐらいに家を出発した。
こんな深夜に道で走るのは初めてで、免許が無い俺は助手席に座り夜の風景を眺めていた。2時間ぐらい走ってファミレスを見つけて休憩。 深夜のファミレスは学校帰りに友達と寄る雰囲気とは全く違い、客も店員も何か異人の様に感じる。
普段だったら眠って居る時間にこうしてファミレスに居る。そんな事が新鮮な興奮を覚え