伊佐坂先生の新境地
2006-06-09
こんばんは。さて活字離れの昨今ではありますが、みなさんは私こと『伊佐坂なん物』の書く小説をお読みになった事はありますかな?
小説のスタイルという物は、流行や世相と共に流行り廃れするものだと理解しているつもりでしたが…。どうも私の書く恋愛小説は読者に飽きられてしまったようですな。
先日、出版社の私の担当者がこう言うのです。
「伊佐坂先生、どうも最近、先生の御著書の部数が伸び悩んでいましてね。アンケートによると、どうやら読者は先生に何か新しいスタイルの小説を望んでいるようなのです。ですのでここらで何か新境地を開拓されてはいかがでしょうか?」と。
「新境地か…、今更何を書けっていうんだ」私は数ヶ月間、様々なリサーチをしながら頭を抱えて苦悩しました。
だが…その苦悩が極限に達した時、ある事を思い出し、私は「カッ」と目を見開くと書斎を出て“ある場所”へ向かうために家を出ました。
私が向かった先は…隣の磯野さんのお宅でした。
「ごめんくださ~い」