夜這いの思い出
2010-09-29
東京でオリンピックが開催される直前の夏休みの事だった。都会ではオリン
ピック特需とかの影響で、老若男女が盛り上がりを見せていた頃、私の住んで
いた地域はライフラインは電気だけで、どこの家庭にもテレビすらなく、戦前
を引き摺ったままの田園風景だけが財産だった。
私は中学に上がったばかりで、未だ大人の営みどろこかオナニーさえ未経験
で、夢精は経験していたが、毛も生えていなかった様に記憶する。その頃2歳
年上のガキ大将の先輩が居て、地域の中学生の7人しか居なかった男子を全員
召集した。その頃のガキ大将は腕力だけの暴れん坊ではなく、喧嘩も強いが知
性的で難しい事を良く知っていて、小さな子供たちまでも面倒見ていた頼もし
い存在だった。
その召集に参加した私は『夜這い』なる聞いた事もない単語を耳にした。
2・3年生は顔を耳まで赤らめて詳しい事を教えてはくれなかった。ただ、そ
の『夜這い』を翌週の金曜日に