ある夏の朝の思い出
2008-02-16
あれは俺が高校二年生の時。
学期末試験の最終日で、それが終われば明日から試験休みで、終業式を挟んで夏休みに突入、という気分が浮き立つような朝のことだった。
いつものように電車に乗った。席は全て埋まっていて、吊革につかまって、ドア近くの通路に立った。
ふと見ると、俺の前に、20歳前半くらいのOL風のお姉さんが立っていた。
髪は肩よりちょっと下くらいの長さ。さらさらしていて柔らかそうだった。
半袖の白いシャツと、黒のタイトスカート。背はあまり高くなく、頭が俺の顎より下だったから155センチくらいだろう。
半袖のシャツから伸びた腕は、透き通るように白く、すごく華奢だった。
後ろ姿だからよくわからなかったが、時々見える斜め後ろ横顔は、すごく美人、だったね。
キレイなお姉さんだなあー、と思って見てた。そのうち電車は、駅に停車した。
その駅はいつも乗客が多く、一気にすし詰めになる。ドアが開いて、どっと押し寄せた乗客に、
反対側のドア付近まで、押されて、お姉さんをドアに押し付ける形に