避妊具を手に、いやらしく笑う母

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2016-03-24

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「今日、する?」

避妊具を手に、いやらしく笑う母。
もう何度もぼくは、そうやって母とベッドを共にした。
近頃、母のほうが積極的にぼくを誘う。
なんだろう?この変わり方・・・。

最初は、ぼくが母を誘惑したんだ。
とうに成人したぼくが、彼女も作れず、引きこもって両親と同居しつつ、暗く、ぬるい人生を送っていた頃から。
今も境遇は変わらないのだけれど。

「母さんは父さんとエッチしないの?」

ウイスキーで晩酌しながらぼくは、あの時、そんなことを母親に尋ねたと思う。

「えっ?」

夕飯の後片付けをしていた母の後ろ姿が凍りついたようだった。

「なんなの?あんた酔ってるの?」

ぼくはニヤけながら図々しく続けた。

「父さん、あまり家に帰ってこないじゃないか。だから」

「だから、・・・何よ?」

「セックスしないのかな?って思ってさ」

母は布巾で手を拭きながらこちらに向き直った。


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