ゲームセンターで…… 1
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これは俺が中学2年生の時の話。
俺はその日、街を適当にぶらぶらしていた。親には午後六時までには帰ると
伝えてある。しばらく歩いていると向こうにゲームセンターが見えてきた。
ちょうどいい。あそこで遊んでいこう。店内に入ると、特有の喧騒が
鼓膜を震わせてくる。時折、「あー!!もうちょっとだったのに」
「ちくしょー」とか地団駄を踏む声が聞こえてくる。どうやらお目当ての景品が
取れなくて悔しがっているようだった。俺はぐるりとあたりを見回し、
一つのゲームの台に向かった。いわゆるレーシングゲームというやつだろうか。
俺は一時間程熱中した。熱中し過ぎたせいか肩が痛い。痛いのは肩だけでは無く、
周囲からの視線も痛かった……。俺はそそくさとその場を後にした。
そして何となくトイレに行きたくなったので向かうと、その途中、トイレの
すぐそばにぽつんと置かれたゲームの筐体で一人で遊んでいる女の子が
いた。背丈は俺の妹と同じくらいだから……小学三年生くらいだろうか。
俺は