蛇神様を奉っている小さな神社
2008-11-13
名作・宮大工シリーズの3話目です。
1話 オオカミ様の神社の修繕
http://moemoe.mydns.jp/view.php/5361
2話 俺が宮大工見習いを卒業し、弟子頭になった頃の話
http://moemoe.mydns.jp/view.php/14703
お稲荷さま騒動から三年ほど経った晩秋の話。
宮大工の修行は厳しく、中々一人前まで続くヤツは居ない。
また、最近は元より、今から十年以上前の当時でも志願してくる若者は少なかった。
俺は、親方からそろそろ一本立ち出来る位の職人となったと言ってもらえたが、
まだまだ親方の足元にも及ばない事は自覚していたので
出来るだけ長く親方の下で働き、勉強させてもらうと決めていた。
ある日、俺より2年遅れて弟子入りしたが、才覚をメキメキと発揮し
一年ほど前に独立した弟弟子のJが顔を見せた。
Jは仕事の腕はずば抜けた物を持っているし、本来悪いヤツではない