不良の敗北と不良に立ち向かえなかった私の話
2012-02-14
高校の時、同じ学年にSという怖い不良がいました。
ものすごく暴力的でケンカをするために習っていたボクシングをわざわざ止めたという噂もある・・・・180cm以上はある大柄で眉が薄く威圧的な外見の男子でした。
無断で持ち出したボールを使っての廊下バスケットで窓ガラスを割り、仲間が万引きした漫画を体操着などを入れるロッカーに平気で隠し、大人しいかったり少し変わった男子を執拗にからかって少しでも反抗されれば即暴力・・・周りが制止を振り切り気にいらない相手を追いかけてまで殴りつけるのを目撃したことすらありました。
階段の踊り場で同じく不良の仲間たちと共に平気でタバコ吸っているところに出くわしたときはあまりのベタさに引きもしましたが、面白みに欠けるほど普通でどちらかと言えば真面目に学校生活を送っていた私にとってはやはりSは本物の不良というか怖い人だという印象を受けました。
いや恐らく私だけではなく高校という狭い世界における価値観の中でSは彼の仲間以外の人にとって、最も怖い存在だったのでしょう。