夏休みの女

開く
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 夏休みも終わりに近づいた今日この頃。
 今年の夏は何もなかったな。ぼんやりと考えていました。 
 女性の三角地帯で、股の角度が30度の時、左右の足先の開いた距離は何センチになるのかな。
 ブルブルブルと首を横に振りました。
 「いかんなあ。またこんな妄想ばかりですよ」
 来年は受験というのに、高3の大事な夏を無為に過ごそうとしていました。
 そして、確実に終了に向かっていた今日、近所に昔からいて、いろいろとお世話になっている恭子さんが、
 「えむおくん、寮に帰るんでしょ。車に乗せていってあげるわ」
といってくれたんです。
 両親がいるところでのことだったので、
 「そうしてくれる。助かるわ」
 母が言うと
 「はい、助かります。よろしくお願いします」
 と少し過度なリアクションをしてしまいました。
 それというのも、先日花火大会の人ごみのなかで、ゆかた姿の恭子さんを見かけたんです。
 年齢は10以


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