愛し君へ2

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『玉置は本が好きなのか?』
俺は話を反らすために質問した。
『はい。本って、内容ももちろん面白いですけどその人なりの哲学っていうか、考えがわかって楽しいんです』
『本ってそんなに奥深いのか?俺は面白ければいいけどな』
『大野君は本っていうかマンガでしょ?』
『うぐっ‥‥痛いとこ突きやがって(汗)』
すると玉置は本棚のほうへ歩いて行き、一冊の本を取りだし持ってきた。
『これとか、ページ数少ないし内容も簡単なんでどうですか?』
俺は本を受け取り、ペラペラめくってみた。
『うーん、目眩がしてきた(笑)』
『そんなこと言わないで読んでみてください、きっと面白いですよ?』
『じゃあ借りてくわ!』
俺は気が進まなかったが玉置の笑顔に負けて読むことにした。
『ふふ‥』
『ん?どうしたいきなり笑って?』
『私、大野君と一度こうやって話してみたいと思ってたんです』
『えっ!?』
俺はビック


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