訃報のハガキで思い出すシンママとの過去
2018-03-14
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喪中欠礼のはがきが来ました。
『母、礼子の喪中に付き・・・、サトミ』
たちまち35年前の風景が思い浮かびます。
僕が18歳で関東の大学へ入学した時のこと。
下宿は川崎のボロアパート。
今で言うワンルームだけど木造で、両端の部屋だけ2つの部屋が繋がった2DK。
僕の部屋はその隣の6畳と小さな台所がついた1Kの部屋で、トイレはあったが風呂は無し。
隣の部屋は礼子さんという30代半ばの子持ちバツイチで、子供はサトミという中学1年生の女の子だった。
ある日、大学から戻るとサトミが部屋の前でしょんぼりしていた。
「どうしたの?」
聞くと、今朝、鍵を持たずに学校へ行ってしまったそうだ。
可哀想なので、「お母さんが戻るまで、僕の部屋で待つ?」と言うと喜んでついて来た。
僕は彼女には興味がなかったので、部屋にあげて彼女の宿題を手伝ってやっていた。
やがて7時前になって礼子さんが戻り、訳を話してサトミを帰してあげると、物凄