銭湯の女湯で同級生のお母さんと・第1話

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2021-08-13

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高校卒業まで山間の温泉町で育った。
どっぷりと昭和の時代だ。
母と2歳上の姉との3人暮らし。
母が俺を妊娠中、親父は愛人を連れて姿を消した。
病的な女たらしだったそうだが、俺にとっては最初からいない人だ。
母に似て勝ち気だった姉とは対照的に、俺は気が弱くて極端な引っ込み思案。
圧倒的な女社会の中、いつも女2人の後を大人しくついて行く子供だった。

家族3人で住んでいたのは温泉街に近い小さなアパート。
母が勤めていた温泉旅館の経営者がオーナーだった。
そのせいか住人の半分くらいは母の同僚で、社員寮みたいな感じだった。

アパートの敷地に小さな立ち寄り湯があった。
温泉を引いた銭湯だ。
看板を出さず、ガイドにも載っていないから、温泉街の客はまず来ない。
10人も入れば満員で、利用者の大半はアパートの住人か近所の人だった。
今から思えば薄暗くて小汚い所だが、安いし、内湯代わりに使う人も多かった。


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