妻はヌードモデル 3
2010-09-24
今日はこれで最後になる。
雛段の上で膝を崩して横座りになり、左手を床につく。
一糸纏わぬ全裸である。
妻のまわりを、10人あまりのアマチュアの「自称」画家が取り囲んで、思い思いにスケッチブックにペンを走らせている。
私は夫であることを隠して、素人画家の一人としてここにいる。
しかし、こんな状態で絵なんか描けたもんじゃない。
私のスケッチブックは、いつまでも真っ白なままだった。
「どうなさいました?」
主催者が訝しげに聞いてくるが、答える気にもならない。
「今日は調子が悪いようで…」適当に誤魔化すしかない。
まさか、「あんたたちに妻の裸を見られて、嫉妬に苛まれて…」とも言えまい。
さっきまでのポーズと比べると、今のはありきたりで、過度な露出もない。
しかし。
そこにいる全員の目が、裸の妻を見ている
妻の乳房を見ている。
妻は乳首を隠さない。
形の良い脚を惜し