最後の初恋
2006-01-05
ど素人が書くのでお見苦しい点も多いとは思いますが、どうかお許し下さい。
――川沿いの公園。ここからなら彼女の家は目と鼻の先だ。ブランコに隣あって座り、二人は暫し地に目を向けていた。もう日は落ちていた。
「~さん、この間はありがとう。わざわざ俺のわがままに付き合ってもらっちゃって…」「いやいや、うちも楽しかったよ」「そう言ってもらって嬉しいよ。それにあのMD、ありがとう。大切に聴かせてもらってるよ」「うん」 礼を述べることは出来た。もしこの時点で言えなければ、永久に感謝の意は伝えられなかっただろう。遂に俺は意を決した。
「それで、~さん、一言言わせてもらって良いかな?」「何?」
「……俺が心許せる唯一の女子であって欲しいんだ」
数分における沈黙。先程まで高鳴っていた心臓の鼓動も聞こえない。この合間が俺には恐ろしく、震えていた。
やがて沈黙が解かれる。 「…ごめんね、~君の彼女になることは出来ないんだ。私には彼氏がいるから…。でもそう言われることは嬉しいよ。ありがとう。~君は良