JC
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深夜勤務を終え車で帰宅中、交差点で信号待ちをしてると左手から人影が近
づいてきた。
時間は午前4時を過ぎていたので早起きして散歩する老人かと思い、「元気
だよなぁ。」などとぼんやりと考えていると、街灯に照らし出されたのはシ
ョートカットの女の子であった。
ライトブルーのパーカーに黒っぽいTシャツ、デニムスカートにスニーカー
という服装。キャリングバッグを引きながら、角を曲がり僕の進行方向へと
歩いていく。確かにこの先には駅はあるが始発が来るまでは1時間以上あ
り、ましてや平日のこの時間に私服の少女が一人で向かうのは不自然な状況
だ。何か理由があるのかもしれない、そう思い少女を追いかけた。
少女の近くで速度を落とし助手席の窓を開けて声をかける。
「こんな時間にどこ行くの?」ビクっとこちらを向く。しかし、すぐに立ち
去ろうとする。当然の反応かもしれない。
「送ってあげるから乗っていきなよ。警察に見つかったら補導されるよ。」