2人が事故を起こした日に・・・後編

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2014-10-28

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数日後、雫が自宅にやってきた。

雫「腹減った、なんかくれ」

俺「おまww」

いつもの流れである。

俺「この前は助かったわ。ありがとう」

雫「お礼言うの、私だし。あの自転車、自然にパンクしたんじゃないでしょ?」

俺「・・・」

雫「分かってたんだ。ただ、俺さんの優しさが嬉しくってさ、少し甘えちゃったよ」

俺「学校、どうなんだ?」

雫のツンデレっぷりに焦った俺、やっちまった。
また辛い事をえぐるような事を言ってしまった。

雫「いじめられてるよ。どうしてかな、私ってみんなと違うのかな・・・?どうしてかな・・・」

雫の目には涙があった。

雫の話をまとめるとこんな感じだった。

雫の家庭は母子家庭で、結構切り詰めて暮らしていたそうだ。
しかし学校は人並みに通えていた。
ある時、担任教師が生徒の名前と保護者の名前が載った名簿を教卓の上に置きっぱなしにしてしまったらしい。


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