妹の尻叩き役
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実家にいた頃の話だが
昔の俺はなぜか、学年の離れた妹の尻叩き役を任されてた
慣用句的な意味じゃなくて実際の話な
妹が悪い事して親に怒られると、最後に折檻する役目が俺に回ってくるの
もちろん最初は普通に親が一通りやってた
ただ妹が怒られても怒られても逃げて、すぐ俺にべったり張りつくもんだから
「そんなに好きならお兄ちゃんに怒ってもらいなさい!」って急に押し付けられた
仕方ないから何回か妹の尻叩くと、泣きはしたがやはり俺から離れようとしなかった
それが保育園通ってたあたりな
似たような事が何度か続くと、妹は自分から俺のところへ来て「はい」と尻を向けるようになった
「また何かしたのか?」と聞くと「お母さんには言わないで」と懇願してくる
そんな場合とりあえず尻への折檻だけ済ませて、問題が大きい場合はあとから母親に報告した
大抵は俺の判断でいいと言われたが
たまに母親もフォロー行ったり、余分に怒ったりしてたっぽい
妹が小学生になる