誓い(宮大工番外)

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2008-11-17

今夜は、風熊が遭遇したオオカミ様の少年の話をお送りしよう...

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葉月が本来往くべき処へと向かった後、俺はふら付いた沙織様を抱き止めた。
「ひとの身だと、思うようには行きませんね」
額にびっしょりと汗をを貼り付かせて微笑む沙織様の軽い体を抱き上げ、
とりあえず居間のソファーへと運んで寝かせる。
祐樹に水を持ってこさせ、沙織様に手渡す。
「風熊さん、そんなに気を使っていただかなくても大丈夫です。
 それより、そろそろ昼ご飯の支度をしなきゃ」
俺は沙織様に休んで下さるようにお願いし、食事は何か買って来る様に提案した。
「お客様にそんな事させられません...」
「俺達は客じゃない。俺は沙織様も宮大工氏も
 本当の家族の様に想っています。ご迷惑ですか?」
俺は本気で、想いを込めて語りかけた。
沙織様はちょっと驚いたように眼を見張ったが、

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