極道坊主
2011-07-02
こないだ白タク屋を掘った。
深夜12時過ぎ、○○駅近くで白タク屋が声を掛けてきた。
「社長、安くしますよ」
で料金を聞いて安かったんでそいつに乗った。
実は俺は現職僧侶なんだが、その時は洋服姿で黒っぽいスーツを着ていた。
で、坊主口髭で顔つきも厳ついもんだからその筋と間違われたらしい。
サービスのつもりか。
白タク屋は30代後半ぐらいで締まった体型に見え、ちょっと崩れた二枚目半が男をそそるタイプだ。
「どうだい景気は?儲かって仕方ないんだろう」
「いえ、カツカツです、えへへへえ」
「ここのシノギはどこが仕切ってるんだ?」
「へえ、××会さんです」
この車には無線の類いはないことを確かめてた俺は、
「そうか、そいつは運が悪かったな、それならお前にヤキを入れにゃならん。