『モンロビア行きの列車』

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2010-06-11

『モンロビア行きの列車』



終戦から間もない頃、

ニューヨークに一人の女子留学生がいました。


戦争が終わって間がありませんでしたので日本人は差別を受けていた時代です。



体調が思わしくないので診療所で診察してもらうと、重度の結核で早く入院しないと命が危ない状態でした。



そして、設備が整っているロサンジェルス近郊の山の中にあるモンロビアの病院に行くように言われたのです。

しかし当時、ニューヨークからロスまでは大陸横断鉄道で5日間かかります。




生活するだけでもやっとの苦学生です。モンロビアまで行く旅費も食事代もありません。



でも死ぬよりはましだと、彼女は恥をしのんで留学生に、仲間に事情を打ち

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