借金の形に妻を貸し出した・前編

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2022-09-15

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愛する妻、香里を他人に貸し出すなんて絶対に考えられないと思っていた。
香里を愛していたし、愛してくれていた。
生きることの難しさを教わった時もあった。
夢を描いて努力すれば思いのままになると信じていたし、これまではその夢を実現できた。
順風万風だった。

サラリーマン時代、会社の営業職コンテストで社長賞を3回獲得した。
30歳で部長職になった。
ある社長から、「脱サラするのであれば出資してやる」と言われた。
チャンス到来と3千万円の出資を受けて脱サラした。
最初の3年間は順調に売り上げも増加していき、1千600万円を返還してオーナーと私の株式比率を53%にした。
しかし、アメリカのリーマンショックもあり、売り上げが激減してきた。
販売店舗を6店に拡大していたので、余剰金1千万円も底をついてしまった。
銀行から金を借りようとしていたときオーナーから電話があった。

「3千万貸す。奥様を毎週1晩預けるという条件で


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