僕と彼女と、せーちゃん・・・その3「涙と嘘」
2014-05-16
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僕とせーちゃんが付き合いだして1ヶ月になろうとした頃。
連休ボケも抜け、学年が変わってから初めての定期テストに教室の空気も沈んでいる頃。
あまりにも一方的に、せーちゃんから別れを告げられた。
「ゆぅ君、やっぱり◯◯のこと忘れられないんだね」
意味が分からず、その真意を問いただす。
せーちゃんに感情の起伏は見られず、ただ淡々と言葉を発した。
「ゆぅ君さ、◯◯とメールしてるんでしょ?だから学校でも避けるんでしょ?」
一方的かつ、筋の通らない話であった。
そもそも学校であまり接さないようにしようと提案したのはせーちゃんであり、僕はそれに従っていたのだ。
僕も◯◯の手前、別れた翌日にはせーちゃんと付き合っていた負い目のようなものもあり、学校で、まして◯◯の前では不用意な接触を避けたほうが良いとの考えもあったのだが。
しかし、せーちゃんは止まらず、『さよなら』と言ってメールを打ち切った。
僕の意見を一つも聞かないままでの別れ。