やさしい母のプライベートレッスン・第4話
2021-07-02
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慌てたというよりは、何気にごめんなさいといった感じの母。
1分もしないうちに、またドアが開けられる。
「おみやげ買ってきたよ!」
嬉しそうにおみやげの入った袋を見せつける。
頼むからデリカシーってもんを持ってくれよ!
にこやかな母とは対照的に、ベッドの下に手を入れたまま時間の止まる僕。
あまりに情けなくて涙が出そうだった。
ティッシュを捨てる暇もなかった。
慌ててジーパンのベルトを締めていると、母がベッドの上のティッシュを摘んで僕の目の前でひらひらさせる。
右手にはおみやげの入った袋。
左手には目的をなくした哀れなティッシュ。
すごく悪戯っぽい目を向けながら無邪気な笑み。
可愛らしく首を傾げて・・・。
「元気でいいね」
だって。
開放的な家族はいいけれど、開放しすぎだって!
どうせなら違うところを開放してくれよ!
丸めたティッシュが山になっているゴミ箱を見て