忘れられない診察体験

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2013-11-18

  私が内科医としての、最も恥ずかしく、そして忘れられない体験について告白します。

 私は、東北某県に某大学医学部附属病院で勤務医をしているほか、週に2日ほど救急指定病院になっている県立医療センターで当直の非常勤医師として内科病棟に勤務しています。

 5年前の夏の暑い日のある日曜日の早朝にあった出来事です。

 当直看護婦から内科病棟内にある私の休憩室に電話があり、17歳の女性が右下腹部の痛みを訴えて来院しているとのことでした。

 本来は救急センターの医師が対応するのですが、交通事故の重症患者の処置で手が離せないとのことで、私のところに連絡が入れてきたようでした。

 この女性は「生活保護」の患者さんという理由で、そもそも受け入れるかどうかを私に問い合わせてきたようでしたが、このセンターは生活保護医療扶助の対象病院でもあったこと、看護婦が患者さんをバカにするような物言いをしたことから、私は思わず、
 「受け入れるのは当然でしょう。

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