滲む太陽

開く
2016-11-08

出:http://story2.ichaos.me/index.cgi?mode=novel_index&id=AKBdate&nvno=13&view=1#gsc.tab=0

元:http://story2.ichaos.me/

1960年代後半、東京五輪が無事に閉幕し、日本は更なる景気復興をめざし、活気づいていた。
そんな中、とある車両倉庫に5、6人ほどの男女が息をひそめて隠れていた。
「これから僕らは一世一代の大嘘をつく。もしバレたら、全員ブタ箱行きだ。それでもいいという覚悟がある人だけ、僕の後についてきてくれ」
 そう言い残し、村岡は隠れていた倉庫を出て、ひとり歩きだした。その後を一人、また一人とついていく。なぜ彼らがこれから一世一代の嘘をつく羽目になったのか。それは一週間前に話をさかのぼる必要があった。

 一週間前。
 村岡は食堂いりやまにやってくると、いつもの通り、真ん中の二人掛けの席に座った。何を食べようか悩み、隣に座る女性が

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