総合職の同僚と
2008-09-25
今日が人生の分岐点だ。
誰にも二度や三度、そう感じる時があるだろう。
俺は、まさに今、それを感じていた。
高ぶる気持ちを抑えるように、落ち着けと自分に言い聞かせる。
同じ会社の同僚との待ち合わせで、駅ビル正面にある
彫刻かモニュメントか何だかわからない物の前に立っていた。
これから食事に誘い、その席でプロポーズをする計画だった。
同期入社した彼女には、何故か男の噂がなかった。
実際は俺が聞かないだけで、モテるのだろう。
あれだけの容姿なら当然だ。
しかし、入社から三年、同じ部署で彼女を秘かに見続けてきた
自分の判断からすると、現在彼氏はいないようだった。
仕事のせいもある。
お互い仕事に打ち込んでいた。
総合職の女性の割合は少なかったが、
彼女は残業も休日出勤も男性と変わらずこなしていた。
彼氏がいない、という結論はそんな理由からでもある。