包茎相談1:再会と相談
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21世紀の春、桜がまだ蕾の頃、山木祐平は専門職の国家試験を通り、晴れて就職が決まった。彼は高校当時、担任だった北上芳子にその報告をしたく、学校を訪れた。電話で済ませれば良いのだが、夢を叶えた生徒に喜んでくれる芳子の顔が見たくて直接行ったのである。学校は春休みで、生徒はいない。
玄関を通り、2階にある職員室の扉を開けると、奥の方で芳子は机で事務作業をしていた。
祐平「北上先生。」
祐平が呼ぶと、芳子は顔を上げる。芳子は祐平と目が合った瞬間、笑顔になり、立ち上がって、祐平の方へ駆け寄った。
芳子「あら、ゆうへいじゃない。久しぶりー。」
芳子は祐平と握手しながら話した。
祐平「お久しぶりです。」
祐平も笑顔になり、早速、就職内定の事などを話した。すると、芳子は凄く嬉しい表情をし、祐平の肩をポンと叩いた。
芳子「良かったねー。せっかく来たんだから、ゆっくりして行きなよ。」
祐平「はい、そうします。」
芳子「でも、ここだと他の先生方の迷惑になるから、そうねぇ、1階の和室に行こ