便所
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その店は都市の視覚となっている昼でさえも繁華街の奥深くにある。
細い路地のような通路を通り、狭いビルの入り口に立った。
三流の真実か、でっち上げが判らない記事ばかりを書く雑誌の
三行広告で、その存在を知り電話をする。
いかにも怪し気な対応で、店はこの場所を指定してきたのだ。
「あの…電話をした者ですけど」
言われた通り、看板も何もない薄暗い雑居ビルの前から電話をすると
そのままエレベータに乗るように言われる。
瞬間、恐怖を感じるか、「小○学から20才まで、抱き放題!中だしOK」
と言う文句に引かれここまで来てしまった彼は、そのままエレベーターに乗った。
3人ほどが入ると一杯になってしまいそうな小さな箱
扉が開くと、茶髪にした20才くららいのチンピラ風の男が立っている。
「○○様ですね」と、彼が使った偽名を言った。
「はい」とだけ言うと「こちらへ」と、そのまま、その階1室しかない部屋に
招き入れた。