祓い師の末路

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2012-08-15

俺が子供の頃の話なんだけど。 

俺は山の中の小さな村に住んでて、家から少し離れた所に爺ちゃんが住んでた。 
その爺ちゃんは、今で言うお払いみたいなことをしていて、狐憑きや村で切れない木があるとの爺ちゃんに頼っていた。 

俺はそんな爺ちゃんに憧れ、よく家に遊びにいってた。 
そんなある日、いつものように爺ちゃんの家に行き、縁側で喋ってた。 

「俺も大きくなったら爺ちゃんみたいになりたい」 
目に見えない者を倒す爺ちゃんは、ヒーローそのものだった。 
だけど爺ちゃんは 
「やめとけ、こんな事をしても何の得にもなりゃせん・・・お師さんもそうじゃった。」 
広い庭を見渡し 
「もうここまで来よった・・・わしもそろそろか・・・」 
と呟いていた。 

それから数ヶ月した頃、

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