美術の担任のいねむり

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2013-07-25

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中学3年の秋の写生大会でのことです。

僕はひとり学校から少し離れた神社の階段に座り、眼下に広がる風景を描いていました。
当時の僕は絵を描くのが大好きだったので、あえて友達とは離れ離れになって一人でかいていました。
前もって下見をしていた場所に着くと、僕は、無我夢中で絵を描きはじめました。
あっという間に午前中が過ぎ、昼になって弁当を食べ終わると、再び僕は画用紙に向かいました。

それから何分か経った頃でしょうか。
はっとして、後ろを振り返ると、美術の担任の先生がにっこり笑顔で立っていました。

「もう、先生、びっくりさせないでよ・・・」

「ごめんね~。でも、Kくんさ、すごい真剣に描いてるんだね」
「・・・」

「私ね、中学1年からKくんのこと知ってるけど、いつも放課後遅くまで残って描いてたもんね。それで校内写生大会だといつも特選になってたでしょう。先生、いっつも感心してたよ」
「絵、好きですから」

「そう?側でもう少し見て


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