かみ合わない3人の言い分
2007-07-17
高校のときの話。
友人山田(仮名)の両親が法事でニ三日家を空けることになった。
俺と田中(仮名)は暇な夏休みを送っていたので、
泊りがけで遊びに行くことにした。
夕方から集まり、料理を作ったりしてちょっとした合宿気分。
夜になりだべっていたら、怖い話で盛り上がりそうになった。
怪談を始めたちょうどその時、山田の中学時代の友人、鈴木(仮名)も遊びに来た。
鈴木は、大人しくて真面目そう。
一見いいとこの坊ちゃん風で、幼い感じがした。
かなり小柄で、高校生には見えなかった。
俺と田中は鈴木と初対面だったが、鈴木はすんなり話の輪に加わった。
山田が都市伝説みたいな話をした後、
俺がとっておきのネタを始めたのだが、田中のノリが悪い。
くだらないツッコミや煽りを入れて茶化してくる。
「おまえ本当は怖いんだろ。だから白けさせようとして