俺の彼女は“鬼姫様”・第1話

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2015-05-18

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思い出話だけど、以前病院で事務当直の仕事をしていた時(事務当直って要は夜の病院の事務員のことね)、『鬼姫』って仇名されてる外科の女医さんと仲良くなった。
この先生は俺より5つ上だったから、当時35歳。
35歳と言っても背が低くて、見た目どこか幼さの残った童顔の美人さんだったんだけど、気が短くてすぐに怒鳴り散らす。
しかも空手の有段者というメチャクチャ怖い先生で、皆から一目置かれてて『鬼姫』って仇名されてたんだ。
後輩の研修医とか何度怒鳴られてたか。
腕は良かったみたいだし、どんな患者でも受け入れてくれるから患者からの人気は高かったけど、我々病院関係者の間では正直評判の悪い人でした。
俺もこの鬼姫様には何度怒られたか。

初当直で顔合わせをした時、見た目美人だからいいなあと思って幻想抱いたのも束の間、「カルテの用意が遅い」とブチ切れられて事務部長に報告されたり、「患者の主訴(要は病状の訴え)をしっかり聞け」と怒鳴られたり、そりゃ散々。
この人と一緒に当直で入る時は激鬱


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