風邪を引いた妹を看病しているうちに・中編
2019-10-18
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しばらくしてから僕は妹の様子を窺いに部屋に入った。
自室に戻って、落ち着いてから戻ってきたのだ。
佑香はぐっすり眠っているようだった。
ゆっくりと部屋を見回す、ファンシーな小物、大きなぬいぐるみ。
本棚にはマンガ、参考書、まさに女の子の部屋という感じ。
机には僕と撮った写真が飾ってある。
「お兄ちゃん・・・」
佑香の声がした。
「あ、起こしちゃったか、気分はどうだ?」
「うん、すごく良くなった・・・アレ、効いたのかなぁ?」
2人の間に思わず沈黙が流れる。
「・・・でも、良かったな。何かして欲しいことあるか。おかゆも出来てるぞ」
「ご飯はあとでいいけど・・・パジャマ、汗でぐしょぐしょなの、お兄ちゃん・・・着替えさせてくれる?」
「わかった」
僕はタンスからきちんと畳まれたパジャマと下着を取り出した。
そっと布団の脇に置くと、部屋を出ようとする。
「お兄ちゃん、どこ行くの?