先生

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中学の三年間、僕はイジメにあっていました。
小さい頃から引っ込み思案で、友達も少なく、そういうところに原因があったんだと思います。
イジメといっても、僕の場合は主にハブ・シカトという形で、カツアゲやリンチなど、幸い暴力的なものはありませんでした。
囲まれたりこづかれたりすることはあったけど、世の中には僕より辛い思いをしてる人がたくさんいるはずで、
そういう人達のことを想えば、僕の受けた仕打ちなんて大したことではありませんでした。

そんなみじめな学校生活を送っていた中三の春、若い女の英語の先生が副担任として赴任してきました。
芸能人みたいに綺麗な人で、少し勝ち気なところもあるけど性格も良くて、すぐに皆の人気者になりました。
そんな先生は、イジメられている僕を守ってくれました。
僕が囲まれてガンつけられてたりすると、そこに割り込んで助けてくれました。
学校の中で唯一、先生だけが僕に話し掛けてくれました。

その年の夏も終わりに近づいたある日、次の日のPTA集会の準備をうちのクラ


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