大切な患者さん

開く
2009-07-12

個人病院に勤める看護婦です。私の大切な患者さんについてお話します。 
彼は14歳、生まれつき右足が不自由なうえに、交通事故でその足を骨折 
してうちの病院に運ばれてきました。 
外来で時々きていたので、全く知らない訳ではありませんでした。 
入院してからしばらくして、傷口の治療のため1階の診察室へ運ぶこと 
になりました。個人病院ですから看護婦も3人しかいないので、彼を運 
ぶのに2人とはいかなくて、おんぶして連れて行こうと思い立ちました。 
障害があるせいか身長も普通の14歳よりは小さく145cmほどしかな 
いので大丈夫だと思ったのです。治療が終わり病室へ戻るときも当然お 
んぶでした。病室へもどる廊下の途中で突然、私の胸をにぎりしめてき 
ました。あまりに突然のことで、びっくりしましたが、そのまま病室へ 
戻りました。そのことがあった日から、

お勧めの体験談