突然のキス(前編)
2006-01-25
去年の夏の事です。駄文ですが、その辺はご了承下さい。
その日、最高気温は35℃を超えていました。俺(高2)はTシャツにジーパンというラフな格好で、公園のベンチでメールをしていました。普段なら家のクーラーにあたっているところですが、今日に限って壊れてしまい、止む無く外に出てきたのです。
日陰でちょうど良い風が吹いているベンチは、本当に居心地が良かったです。周りの人が汗をダラダラと垂らしているのに、一人だけ心地よい風に吹かれて、何だか勝ち誇ったような気分でした。
「あれ、ユーキじゃん」
涼み始めて三十分ほど経った頃でしたか。俺の前に、クラスメートの香澄が立っていました。膝より少し上程度のミニスカートに、胸が少し見えるくらいのキャミソールを着た彼女の姿は、普段見る制服姿より遥かに扇情的でした。
「香澄か、何してんだ?こんな暑い日に散歩ってわけでもないだろ」
「ユーキの座ってるそのベンチ、お気に入りなんだよね。良い風吹いてくるんだよ」