星空のレース
2007-12-06
ある休日の昼間。
毎日の仕事に疲れ入ったいつものカフィ。
俺はカウンター席に座り、いつものようにコーフィを注文した。
そして、十代最後のツーリングの事を思いだしていた。
あれから5年。
俺は何か大切な物を失ったような気がしていた。
マスター「どうぞコーフィです」
そういえば、今日は丁度あのツーリングと同じ日だ。
コーフィをすすりながらその事に気付いた俺は無性にバイクに乗りたくなった。
そして、俺は我が家に帰りバイクにかけられたシートを外した。
五年前と何も変わらない姿を見せたZX。
そして俺はトランクス、タンクトップ、ライダースジャケットを着てエンジニアブーツを履いた。
あの日と何も変わらない。
いや、俺が変わっちまったか。
久しぶりにかけたエンジン。
懐かしいエンジン音。
激しいビートを刻みながらZXは早く走りたがっているように見えた。
俺「焦らして悪かったな。」