おしりな栞ちゃん 第三話

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2013-11-27

恒例の水曜日がやってきました。
 “いよいよ”というか、“とうとう”というか、長かったようで短かったような、とにかく栞ちゃんにとって、待ち望んでいた曜日の到来です。
 楽しみのあまり、昨夜なかなか寝付けなかったせいもあって、授業中に何度もあくびをしたり、給食の時間も上の空だったりと、日増しにいけない方面に目覚めつつある栞ちゃんですが、今からこんなだと、この先が思いやられます――ええ、もちろん楽しみな方面で。
 一番のお友達の真紀ちゃんにさえ、日舞のお稽古事のある日だと嘘をついてまで、お兄さんにお尻を可愛がられたい栞ちゃん、心なしかお家へと向かう足取りも速くなっているような気が……。
 お家に着いたら着いたで、しなければならないことはたくさんありますが、逸る気持ちを抑えきれずにいる栞ちゃんにとって、これまた恒例のお兄さんからの宿題は、その中でも最優先事項に違いなかったのでした。

「……ぁうぅ……」
 息も絶え絶え、という表現こそ、今の栞ちゃんを端的に言い表しているものはなかったに違いありません。

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