母ちゃんと俺と彼女の話
2011-10-24
俺が物心ついたときから母子家庭だった。
父親は病死。 カァチャンはAAのカァチャンにそっくりで本当に優しくて温かい母ちゃん。
たった一人の息子、たった一人の家族としてとても可愛がられて育った。
母子家庭だからって寂しい思いをしたとかはなかった。それは母ちゃんが朝から夕方まで働いて、俺が帰宅するときには家にいてくれたから。家事をしているとき以外はいつも内職していた。内職しながら勉強見てくれたり俺のつまらん話を聞いてくれた。
俺が寝たあとはチラシをポストに投函する仕事にいってた。 それも俺が起きて母ちゃんがいないことで悲しくならないよう、近所の住宅街を一時間配りにいっては戻って俺の様子を見て、また配りに行き一時間したら様子を見に戻り…と配慮してくれていた。
俺の誕生日にはいつも俺の好きなケーキや玩具を買ってくれた。文房具も俺が仲間はずれにならないようにとバトエンとか皆と同じものを持たせてくれた。
5:以下、