混浴露天風呂の管理人
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私は限界集落の村役場で働いています。過疎化が進んだ村に昔からある公衆浴場があります。小高い山の中腹にあり、通りに車を止めて、石段を登った先に屋根が付いただけの簡素な作りであり、周りに遮蔽の壁も無い露天風呂です。目隠しが無くても、周囲は人が入れない程の茂みで囲まれているので必要がありません。夕方の6時に閉鎖で、上り口の石段にある門が施錠されるので夜間は入れません。役場職員である私は、その公衆浴場の脱衣所のゴミ拾いと施錠を任されています。湯船の掃除は週一で湯を抜き、地元の有志が(おじいちゃん達)が行うので、私は簡単な作業のみです。でも毎日仕事帰りに立ち寄り、ゴミ拾いと施錠をするのは面倒に感じてます。過疎化の村なので役場の職員の多くは定年間近で、若い女性職員は私だけ(40歳)なのと、帰宅方面が同じということで私だけに押し付けられています。唯一の楽しみは、施錠してゴミ拾いをした後に、足の伸ばせるお風呂を貸し切りに出来る事です。一日の疲れを癒すリラックスタイムを楽しみにしてます。
普段は農作業を終えたお年寄りが何人か利用している程度で、他所から入りに来る人は皆無でしたが、混浴が無くなりつつある現在では