第1幕:気になる「アイツ」
2007-07-08
今は初夏。外は夕闇。
日本のどこかの、とある旅館の一室である。
扇風機が唸りをあげるその部屋で、浴衣姿の男がふたりノビていた。
(;'A`)「おい、ブーン」と、そのうち小柄な方がもうひとりに問う。
(; ^ω^)「なんだお?ドクオ」と、ブーンと呼ばれた男が応えた。
ドクオと呼ばれた男は、少し間を置いてこう切り出した。
(;'A`)「暑くないか?」
(;^ω^)「暑いお」
(;'A`)「おまけに蒸すし…。おい、この扇風機もっと強くならないのか?」
(;^ω^)「これで最強なんだお。こっちだって団扇使ってるのにまだ暑いんだお」
(;'A`)「もしかして…来るのか?」
(;^ω^)「もしかしたら来るお。と言うか、外の様子を見てみる限り、かなりの確率で
来るんじゃないかお?」