左曲がり

開く
2006-06-10

 久しぶりにユウくんを見かけたから、声を掛けてみたんだけど、ユウくんったら「あ、久しぶり…」って引きつった笑顔見せて、帰ろうとすんのね。1回した仲のくせに。
 まあ、避けてる理由は分かってるんだけど、長くなるから割愛。
 早い話が、ユウくんの彼女が前の彼と会ってるとか、私がユウくんを誘ってシちゃったりしたこととか、全部ぶちまける機会があって、その原因の一端が私にあるからなんだけどね。
 もちろん反省はしていない。

 別れるのも惜しいので、とりあえず「彼女とうまくいってる?」って訊いたら、
「ダメかもしれないねぇ」と遠い目をして答えた。
 そういや、会ったときからこの人こんな感じだったな。人のせいにすることができなくて、すぐ自分を責めちゃうようなタイプ。
 なんとなく、いとおしくなって「じゃあ、彼女とうまくいく方法考えようか」って言って、部屋へ連れてきた。

「ベッドしかないけど、そこ座ってビールでも飲んでてよ、つまみ作るから」
「いいよ、悪いよ」

お勧めの体験談