小学生なのに自販機でコンドームを買って・後編

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2018-01-11

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あきお君が帰った後、私は保健体育の教科書を開き、精子について調べた。
そして、精子が入ると妊娠してしまうこと、それを防ぐためにはコンドームという物を使わなければならないことがわかった。

私は焦った。

(どうしよう、赤ちゃんができてしまう)と思い、動揺した。

そしてドラマで観た、「生理がないの・・・」というシチュエーションと結びつき、生理が来たら妊娠じゃないと思い、(どうか生理が来ますように・・・)と、すがるように祈った。
しかし杞憂に終わった。
その日のうちに生理になったのだ。

性に関して興味が発達した私は保健体育の生殖に関する部分は読んでいた。
しかし妊娠するという概念については興味が乏しく、ただ、男の人にはペニスがあり、それを女の人の膣に入れることがセックスというものだ、という認識だけしていた。
この日を境に、“妊娠”という概念が私の中に芽生えた。
そして、“避妊”という概念も。

私は貯金箱を開け、コンドームを買いに走った。


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